トップカイザーサウンドオーディオクリニックの旅鳴りにくいディナウディオのスピーカーを如何に鳴らすか?

鳴りにくいディナウディオのスピーカーを如何に鳴らすか?



 私がレポートするまでもなく、当のN.T様よりセッティングの感想レポートを頂戴しましたので、そのまま掲載させていただきます。


 レポートを送付させて頂きます


 ----- Original Message -----
 From: N.T
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Tuesday, September 09, 2003 1:43 PM
 Subject: レポートを送付させて頂きます


 貝崎社長様

 お世話になります。

 以下乱筆、乱文、駄文ながら、
 レポートを送付させて頂きます。
 不適切な処は修正下さい。

 私がカイザー東京試聴室で、貝崎社長に会い試聴させて頂いたのは数ヶ月前になります。  


 それまでは新築の家のシステムが決まらず、数ヶ月あちこちで試聴したり、問い合わせをしましたがどれも今一つで途方に暮れていた時でした。特にスピーカーのディナは色々と問い合わせをしても、それは鳴らないよ!と、たいがい太鼓判?を押されるような有り様で、先が見えない苦しい状況でありました。

 東京試聴室での試聴は短時間でしたが、ストレスなく鳴り響く、心和む音楽を聴き、サウンドステーションによる振動の実験等も判りやすく説明頂き、数日後貝崎社長を信じてお任せでシステムその他をお願いすることとしました。

 何回かメールで打ち合わせた後、いよいよ9月7日にセッティングに来て頂けることとなりました。

 リスニングルームは、二階の狭い変形洋室で壁、床等もごくありきたりであります。本当にディナが上手く鳴るようになるのかの心配よりも、鳴らしたい!、鳴って欲しい!、貝崎社長にお任せしたのだから大丈夫だと大船に乗ったつもりで当日を迎えました。

 先ず、部屋に入って社長が手で空間をチェックされ「大丈夫です。良い音で鳴りますよ!」と言って頂きましたが、その時の私は?状態でありました。

 続いて、ラック(5段パーフェクト)を組立て頂きました。棚板が重く、シンプルなデザインでいかにも音の良さそうな(実際音の良い!)感じでしたが、組立てに何と4時間以上もかかる程しっかりした物でした。

 お話ししながら(社長のポリシーから業界の色々な?お話しまで)完成まで見守りましたが、支柱、棚板の方向性はもちろん、一枚一枚の棚板に丁寧にネジ用の穴をドリルであけて、(穴あけも相手が木だから加減が難しい)、バランスを取りながら一旦組立て、また棚板を外しながら更にドリルで別穴をあけていき、それを5回繰り返し、5枚を支柱に取り付けるというノウハウと力の入る作業でありました。

 更に、エコブラススパイクを付け、支柱に川砂と那智石を交互に入れ十分に充填した後、インシュレーターにセット、設置位置調整をして完成となりました。色々とお話して、ますます社長の情熱(人間性)、ノウハウ、自信等感じることが出来、有意義な時間を過ごした上に、愛着の持てるラックとなりました。
 
 続いて、とりあえずの音だしということで、アンプ(RK-PA01)とCD(CH-7700)をPB-DADDY上にセット、床置きのディナ(10年選手のコンタ1.8)で聴いてみました。電源タップは、何と社長持参の「ナイアガラJr.」(今噂で旬な!)です。

 この時点での音は、切り札のインシュレーターが残っているとはいえ、正直な所、?で一瞬不安な気持ちがよぎりました。しかしここからが、社長の世界一の腕の見せ所でありました。カイザーゲージにより、前後、左右の位置を調整し、いい鳴り方になりました。

 更にウーハー2個の取り付け角度の修正と最新のノウハウである取り付けネジを順番付けしてからトルクを調整しながら締めたことにより、更に音が2ランクアップしました。時間のかかる微妙な作業(神業!)でしたが、ある意味これが今回一番効いた様な気がしています。

 この後、社長が「このスピーカーを持っている人の中では、世界で一番いい音がするはず」と言われましたが、ディナを信じてきた私にとっては嬉しい限りです。つづいて、SPケーブルに使用していたバナナプラグを止め、直付け(アンプ、SP両方)し、アンプの電源ケーブルの変更により正に、別物の鳴り方になりました。

 最後にインシュレーターを使用したことにより、10年鳴らせなかったディナ、世間で鳴らない物の代名詞のように言われているディナがたった数時間でストレスなく、気持ちよく鳴り出し、時間が経つにつれ低音も出てくる様になり、正に貝崎社長の技に嘘、偽りなしでありました。

 部屋その他のせいにしないで与えられた情況の中で勝負するという姿勢で、正に真剣勝負をして頂きました。

 後、ひょうたんからコマでラック最上部に置いたCDのリモコンを取ったら音が良くなりました。これだけなら考えられるのですが、社長が「どうせ置くなら」とカイザーゲージを伸ばして固定しラック最上部に置いたら、何と音がよく!なったのです。その後も出す長さ、置く方向により変化しよくなることが判りました。
 
 とにかく社長が一つ一つ丁寧に説明してくれた後に、実践しその通りによくなっていくのですから本当に運良くお願いすることが出来てよかったと思いました。

 説明も野球を例に判りやすく、ディナは鳴らないのではなく、正確無比であるのでバットで言う芯(スイートスポット)に当てるのが難しいが、その一点に当てられればとんでもなく凄いこと(いい音)になるとのことでした。

 昨日実験したSPの角度、インシュレーター位置のほんの数ミリの変化に敏感に反応し、今後の取り組みが楽しみであります。とにかくストレスなく、伸び伸び鳴るようになったのでゆったりした気持ちで音楽を聴くことが出来るようになりました。 

 高音が低音がとか、あのアンプがどうこうと言ったようなことを考えずに、別次元(別世界)の音楽が聴ける(第一歩を踏み出した処ですが)ようになりました。今考えると、CDは癖がなく今後のリファレンスには最適であり、5連奏は色々聴きたい私には最適で便利です。

 「ナイアガラJr.」等お貸し頂いている物は、必須といった感じです。RK-PA01は馴染んだら、末恐ろしい位のよい音がすると感じており、今から楽しみです。全体を通して、実は社長は全てお見通しであり、CDその他の選択をされ導入したのでは?と思える位です。

 実際の部屋で音をまとめて頂き、今後のやりとりもより的確で判りやすくなると思います。色々書きましたが、よくなった何よりの証拠が、私の父がセッティング後の音を聴き、いい音なので今後自分でCDを買って聴きたいので機器の操作を教えてくれと言ったことです。

 以上、乱筆、乱文でまとまりませんが、レポートとさせて頂きます。また、今後共ご指導下さいますよう宜しくお願い申し上げます。今後の方向性は示して頂いたので、社長が言われたように長い目で楽しんで行こうと思います。
 
 お忙しい中、全力で取り組んで頂き本当に有難う御座いました。

 お疲れ様でした。 

 N.T


 2003年10月27日


 ご注文頂いておりましたサウンドステーションのセッティングにN.Tさん宅へ二度目の訪問です。システム的にも似ていて、サウンド・ステーションに興味を持っておられるT.Tさんも誘って伺ったのです。ラックから機材を外す事無くサウンド・ステーションをその下に滑らすようにして3人で上手く設置する事に成功しました。

 一旦ラックの下に入れただけの状態で聴いて頂きます。一つのファクターが変わっただけで確認試聴するのは、その製品の効果を正しく認識するためには欠かす事の出来ない重要な方法なのです。また、その経験を多く積む事によって耳達者へとなって行くのです。

 サウンド・ステーションの顕著な効果は、それぞれの楽器自身が本来持っている音色の美しさを蘇生させるとともに、品格までも付与する力を持っている事です。音楽の抑揚がうねるように感じ取れるのです。カイザーウェーブ寸法に沿って設計された効果が音楽に命の息吹きを注入します。

 でもよく気をつけて聴くと、半分ほどの割合で汚い音が混じって聞こえるのが私には気にかかります。無垢木部分の薄いフローリングの音がモロに出ているのでしょう。この状態では多くの時間聴いてもあまり意味をなさないのですぐさまスピーカー用も設置します。

 両方の足並みが揃うと、それは、それは、見事な音が部屋一杯に展開するようになってきます。ビリージョエルのイノセントマンを聴きながら、カイザーゲージを使ってピンポイントに追い込んで行きます。

 畳であれ、カーペットであれ、フローリングであれ、床の構造に殆ど影響を受ける事無くその効果を存分に発揮しますので、住まいの環境がよく変わる転勤族の方にとっては特に重宝するアイテムです。

 シッカリとセッティング料も頂いておりますので、それに見合う充分な仕事をして帰る責任があります。一旦セットした4組のPB-DADDYを3個一組で流れの良いように順序を決め、加速度設置なる方式で改めてシビアーなセッティングを施しました。

 美味しさが増す感じといったら理解して貰えるでしょうか?。音楽の味が濃くなるような変化を感じ取れるのです。


 2003年10月28日


 ----- Original Message -----
 From: N.T
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Tuesday, October 28, 2003 1:49 PM
 Subject: レポート送付させて頂きます


 貝崎社長様

 お世話になります。

 簡単ではありますが、
 以下にレポートさせて頂きます。


 一度目の訪問の後、かなり音も落ち着いてきた9月中旬に貝崎社長から電話があり現状をお話した後、今後の展開についてアドバイスを頂き、一晩考えてサウンドステーションの導入を決定しました。
 
 導入決定理由は、以前東京試聴室でのサウンドステーションの効果を知っていたのと、現状低音が単調に鳴る傾向を打破するのが目的です。

 いよいよ10月26日が二度目のセッティング日でしたが、社長より他のお客様も同行させて下さいとのお願いがあり、私を含めて3人でのセッティングとなりました。

 まず現状を聴いて頂いた後、ラック用のステーションを入れ、次にSP用のステーションを入れました。この時、SPはステーション直置きでしたが、以前の床+PB-DADDYより音は良く、ステーションの素性の良さがこの時点でも確認されました。

 次に借用していたナイアガラJr.と電源コード2本(長さ同一)を随時交換しましたが、全て新品なのにこれまた良いのです。

 更にSPの位置合わせを行い音はワンランクアップ、続いてSPにPB-DADDY導入と次々に良い方向に変貌しました。

 休憩の後、全てのPB-DADDYのランク付けを行い再設置を行い、左右のSPの鳴り方を合わせました。

 その後、社長持参のSPアタッチメントを付けてみることとしました。この時は、ちょっと?という感じでありましたが、全体が馴染んだ時にじっくり判定しようと借用をお願いしました。

 最後にラックの上段、中段、下段(床)にカイザーゲージを置くと、それぞれ高音、中音、低音に反応し、結局歌声に反応する中段に設置しました。

 次の日の夜、初めてステーションの塗装の匂いを感じました。当日は、やはり縁あって来て頂いたお客様に楽しんで頂くことをメインに考えていましたのでそこまで神経がまわらなかった?のかも知れません。

 そして肝心の音はというと、「何だこれ!SPの存在が消えて、何とリアルで屈託なく、バランスが絶妙で鳴っているじゃないか!」と驚嘆しました。

 2度のセッティングで社長が目指した音がこれでハッキリと判りました。
 
 SPアタッチメントは借用した物より、現在は#〜50%良くなっているとの事であり、もはや導入に疑いの余地はありません。

 本当に社長と出会い、お願いして大正解でした。

 これならば、我が家がカイザーサウンド北関東試聴室となり、私が室長(技は全然ありませんので名前だけ)になれると思いました(笑)。

 最後になりますが、SPのディナが誇らしげに歌ってくれており、鳴る時には存在がありませんが、その姿が大きく!見えます。

 社長の技に脱帽し、最敬礼したい気分であります。

 セッティングお疲れ様でした。有難う御座いました。


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